てんぐの巣

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ホラー映画でなく法廷映画な『エミリー・ローズ』の感想

 どうも、てんぐますたーです!

 映画『エミリー・ローズ』を見たのでその感想を書いていきます。

 

 『エミリー・ローズ』ってどんな映画?

 2005年に米国で制作・公開された映画作品。日本では2006年に公開されている。

 実際にあった悪魔に憑りつかれたとされる少女の事件が題材。

 悪魔に憑りつかれた少女が死んだ。彼女は神父による悪魔払いの儀式を受けていた。世間は悪魔の存在を信じておらず、神父の過失によって少女の命が失われてしまったのだと考えていた。神父の弁護を担当する女性弁護士は、彼の無実を証明するために、法廷で悪魔の証明に挑む。

 

 書きたいことをあれこれと

 悪魔祓い。あるいはエクソシストと呼称される存在が登場する映像作品はとても多い。その映像作品の中で起こっている事象は、登場人物たちにとっては今現実に起こっている脅威である。そしてそれを見ている私たちは、登場人物に時に共感して、その台風のような恐るべき脅威に打ち勝つことを期待している。

 

 しかしながら、本作品にそのような淡い期待を抱くことは無意味である。なぜなら、彼女は冒頭で既に死んでいるからだ。

  

 本作品は少女が死んだことは、神父による過失であったかどうかが法廷で争われてく。物語が進むにつれて、生前少女がどのような状況に――つまり、本当に悪魔に憑りつかれていたのか、それとも精神病だったのかが第三者の証言などからあらわになっていく。

 

 本作を通して印象的だったセリフがある。要約すると「真実は疑いの余地を残さない。悪魔の存在を断言できないが、可能性はある」といったものだった。

 

 この言葉は本作品における、実際に起こった事件に対するスタンスを表明しているようで、とても記憶に残った。

 

 おわりに

 今回は映画『エミリー・ローズ』の感想を書きました。

 ”ホラー”を求めて視聴すると物凄く肩透かしを食らうことでしょう。”法廷ドラマ”としてだったら楽しめないこともないかなといった印象を覚えます。

 実際に起こった事件が題材ということで、悪魔は本当にいるのかしら? と少しだけ胸をときめかせている自分がいますが、本当のところどうだったんでしょうね?

 まあなんにせよ、それらすべてを片付ける魔法の言葉として「断言できないが可能性はある」だったんですかね。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました! 

 また読んでいただけると、これ幸いです。