緩やかな坂を上る感覚に似ている映画『推定無罪』の感想
どうも、てんぐますたーです!
今回は映画『推定無罪』を見ましたので、その感想を書いていきます。
『推定無罪』ってどんな映画?
1990年に米国で公開された、ハリソン・フォード主演のサスペンス映画です。
主人公のラスティは地方検事補で堅物で通っている人物。いつもむつかしい顔をしているのが印象的なオジサマですが、児童虐待の事件を担当する新人女性検事と不倫関係にあります。
あるとき、その女性検事が自宅で他殺体で発見された。現場にはラスティが犯人であることを示唆する物的証拠の数々。しかし、ラスティには身に覚えがない。ラスティは身の潔白を強く訴える。
蜘蛛の巣のように複雑に張り巡らされた人物関係が魅力的な作品。
書きたいことをあれこれと
本作の作りはとても堅実で、視聴中はずっと緩やかな坂を上っているような感覚に陥りました。終盤に行くにつれて坂の傾斜も緩やかに上がっていくのですが、どこまでもこの道が続いているような安心感と共に足を踏み出している自分がいました。ふいに、身体がふわりと宙に浮いたような感覚に陥ります。どうしたことかしらと考えていると、どうやら道は途中で途切れていて、それに気付かず歩いていたものだから、坂の下に落ちていることが分かった。
物語の中身は全然違うけど、『シックスセンス』に作りが似ているなと思った。
いや、こっちの方が公開されたの先なんですけどね(笑)
本作品は昔テレビで放送されていたのを何度かちらりと見たことがあったのですが、どうにも退屈で最後まで見たことはこれまで一度もありませんでした。
初めて最後まで見た感想としては、一人の女性を中心に複雑に絡まったスパゲティのような人間関係がとても見ごたえがあって面白かったなということ。
一番印象に残ったシーンは、やはり最後のシーンです。この映画一番の見所がそこであるというのは、異論が差し込まれることはないのではないでしょうか。本作の全ての謎が解明されて漂っていたもやもやが消え去るのに、さらに新たなもやもやが現れて色々と考えさせられる終わり方だったと思います。
本作のテーマの一つが「罪と罰」であったと思います。
これは誰の罪で、誰が為の罰なのかといったようなことを頭の片隅に持って見たなら、多くの気付きが得られるように思います。
おわりに
今回は『推定無罪』の感想を書きました。
面白かった。
これを私が最後にテレビで放送されているのを見たのが、確かKAT-TUN全盛の頃なので、おそらく小学生の頃だったかなと思います。
そりゃあ、こんなの小学生の頭では理解できないだろうし、退屈な作品という印象を抱くのも無理はないですよね(笑)
多分、小さいころに退屈でつまらないという評価を下した映画も今見たらまた違う感想を持つのでしょうね。
いやぁ、映画っていいですよね(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また読んでいただけると、これ幸いです。